(1)当日のヒアリング
①被相続人について
被相続人の家族構成
被相続人の死亡原因
入院期間・入院先
(事故死か病死の区別、療養期間は長かったか否か、
意思能力や行為能力はいつまであったかなどを確認します。)
医療費の額及びその支払方法
出生地・実家・趣味
過去の勤務先および退職時の役職
持ち家がある場合、その建築時期・建築資金
贈与関係確認 父母・息子等へ
生前の旅行等
②配偶者について
過去より現在の勤務状況・年収
贈与関係の確認(答え方により諸刃の剣・時効との関係)
生活費の確認
被相続人より預金の移し替えがないか
貸金庫の有無・場所
③子供について
過去より現在の勤務状況・年収
同居・別居
学生であれば学費の額
贈与関係の確認
④主宰同族法人の有る場合
同族法人との貸借の有る場合、入出金時の被相続人の銀行口座の確認
(2)ヒアリングのポイント
収入及び生活費を把握し申告額との整合性確認
家族名義の預金が、その妻・子の収入(持参金・祖父母からの贈与)で蓄えられたものかどうかの確認。
家族名義の預金が、贈与という意志で相手方に異動したものかどうかを さりげなくヒアリングの中で確認している
(3)預金通帳
過去3年ほどの出入り分を、家族名義の分を含め把握
銀行通帳、銀行印、その他の印鑑(印章)
印章は2回取ります。最初に朱肉をつけずに1回、あとで朱肉をつけて1回。
朱肉をつけずに押すのは最近使用したかどうかを確認するためです。
(4)金庫・押入・タンスの引出・貸金庫(銀行)
貴金属、他人名義預金通帳など、銀行・証券会社等の反面調査で把握できないものの発見。
貸金庫・室内・金庫・押入・タンスの引出等は、調査当日までに誤解を招くものは整理しておいて下さい。
同居人以外の預金通帳等も整理しておいてください。
(5)その他(香典帳、電話帳、カレンダーなど)
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