053.ダイレクト納付

 国税の納付方法には納付書をもって金融機関等において行うほか、クレジットカード納付やダイレクト納付などいくつかの方法があります。

 今回はそのうちダイレクト納付(=口座振替)についてご紹介いたします。

ダイレクト納付の流れは以下の通りです。
 ① e-taxにより申告書や徴収高計算書(源泉所得税)の電子データを送信
 ② 送信後に送られてくる受信通知から口座引き落としの指示

ダイレクト納付のメリットは以下の通りです
 ・金融機関に足を運ぶ必要がなく、インターネットを利用できるPCがあれば可能
 ・インタネットバンキングの契約は不要
 ・電子データの送信(上記①)を会計事務所に委託しているのであれば、特別なソフトや電子署名も不要

また、ダイレクト納付の注意点は以下の通りです
 ・税金の種類によってはダイレクト納付に対応していない
 ・初回手続きとして届出を出す必要があり、利用開始まで約1ヶ月ほどの期間を要する

具体的な手続の流れは以下の通りとなります。

1.初回手続 ~通常は会計事務所にて手続きを行います~

 【手順1】e-tax利用開始の届出

 【手順2】利用予定の口座がダイレクト納付に対応しているか確認
    ⇒三菱UFJ銀行/三井住友銀行…など

 【手順3】ダイレクト納付利用届出書の作成、提出
    ⇒届出書は書面での提出となります(自署及び金融機関届出印の捺印が必要)。

 【手順4】ダイレクト納付利用開始の通知の確認
    ⇒手順3のあと約1ヶ月後にe-taxのメッセージボックスに「ダイレクト納付口座の
     手続完了に関するお知らせ」のメッセージが届きましたら手続き完了です

2.申告手続    ~通常は会計事務所にて手続きを行います~

 【手順】e-taxで申告書(源泉所得税の場合には「徴収高計算書」)を送信

3.納付手続    ~納税者様にて手続きを行っていただきます~ 

 【手順1】e-taxのwebサイトにログイン

 【手順2】メッセージボックスに届いた受信通知を確認

 【手順3】ダイレクト納付の指示
   ⇒今すぐ納付をするか、納付日を指定して納付をするかを選択できます

 【手順4】ダイレクト納付完了通知の確認
   ⇒メッセージボックスに届いた「ダイレクト納付完了通知」にて引落しの完了を確認

※「3.納付手続き」について国税庁HPに図解入りの手順書が公開されていますので、ご参照ください。

2020年10月5日