050.一時払い終身保険(相続対策として)の活用

 一時払終身保険とは、契約時に保険料を一回で支払う終身保険のことをいいます。保険料を月払・年払で支払うのではなく一回で支払うことで、保険金額が同額の終身保険よりも保険料を安く抑えることができます。

 また、一般的に月払の終身保険などに比べて解約返戻金が払込保険料総額を上回るまでの期間が短いことが特徴です(契約してすぐに解約した場合は、解約返戻金は払込保険料総額を下回ります)。

 一定のまとまった現金資産のある方にとって、現金資産を保険資産に変更することのメリットとして、次のようなことがあげられています。
 1.「終身」保険ですから、当然のことながら、生涯保険期間対象となります。
 2. 生命保険の死亡保険金の非課税枠を使うことができます。(相続人×500万円)
 3. 高齢者まで加入できる保険が多い。
 4. 遺言に似た効果が期待できる。すなわち、保険金の受取人を指定することで、
  自分の財産を特定の人に残すことが可能となります。死亡保険金は、相続財産と
  異なり保険受取人の固有の財産となります。

2020年9月14日