心底うれしげな

先日、事務所の移転の祝いも兼ねて、お客様の一人であるO氏が来られる。O氏は私が最も敬愛している経営者の一人である。
「どんな事務所になったか見に来ました、それと相談したこともあるし」

事務所で話をしたあと、東梅田の居酒屋に移動して話がつづく。
話の要点は、毎週のように会社を買いたいというDMもあるし、銀行からも同様話があるが、どうしようかと迷っている。
会社を20年近く前に創業して、その世界では有数の存在感のある会社に育てたが、ここ数年業績が踊り場にきて、また後継者がいないのが最大の悩みである。自分自身も徐々に年齢を重ねて、はてどうしようかと。

色々と話すなかで、私はうんうんと聞いていただけですが、結論というわけでもないのですが、あと5年頑張ってみる、そのことを従業員にも今から宣言するということになった。

話の途中で、学生時代にたしかこの近辺でジャズの生演奏の店があり、お金がないので玄関口で音が洩れるのを聴いていると、店のマスターがなかに入って聴いてもいいよと言ってもらって・・などと話しをしていた。帰りに、支払を済ませてお店をでると、記憶がもどったのか、その店の斜め前がそうであると。
心底うれしそうな笑顔でした。

投稿者:春田 健2018年8月27日