先日(8月9日)北村君の独立開業の披露の会があり、前の勤務先の代表ということもあって、出席と挨拶を頼まれる。
挨拶のなかで、この仕事の先輩として3つのことを言った。
1. この仕事はリスクが高いということ。税務の相談をうけて回答する、あるいは税務の提案をする。場合によっては1000万、億の単位で税金等の追加が発生することがある。ほんとに怖い世界である。
前提条件の微妙な差異によって税制の適合性が異なる、あるいは、適合する要件を満たしているにも関わらず、適用を忘れていて提案ができなかった、といことがある。
それに対応するには、根本的には自身が勉強を重ねてまちがいのないようにするしかない。それと損害賠償保険に加入しておくこと。
2. 良き友人、自分が尊敬できる目標となれる切磋琢磨できる人をもつ。できれば、同業者がいいし、同業者でなくても身近にそういう人の存在することの意義は大きい。
仕事やその他のことで、自分のモチベーションを高められるし、またモラル面でも向上することができる。
しかし、一方で自分が相手にとってもそういう存在でなければ長い付き合いを行うことはできないだろう。自分自身が相手にとっても尊敬できる社会人でなければならないのである。
3. いい仕事は報酬を考えずに獲得すること。「いい仕事」の定義は簡単ではないがチャンスは何度かめぐってくる。その時には報酬のことなど考えずに、全力をあげて取り組み仕事を認めてもらうことである。いい仕事がいい仕事を生んでくれるはずだ。これも、その仕事がやってくる瞬間に勉強していてはもう遅いのである。日頃の蓄積がないと、チャンスは逃げていく。
結局、なんのことはない、きちんと仕事と勉強をしておけということである。まあ、当りまえの話をしました。