仕事のうえで一番やっかいなのが「思い込み」である。調べるまでもなくそれぐらいはわかっている、そう判断して処理をする、あるいは、それに基づく対応をする。しかし、その解釈が異なっていたり、誤っていたり、あるいは、法律が改正されていたりして、後で青くなるケースがある。
なにごとも当たり前に思わずに虚心にかえり、と教訓めいた話になるのであるが、すべての事象について、調べ直すことなどできないのも事実である。
これを是正するのには、自分の仕事を誰かにチェックしてもらうしかないのであるが、そのチェックとて一次処理後に現れている情報から行うので、限界もある。
仕事の内容、作業している人のレベル、また全体の流れから、捨てさられた情報や表に現れていない事象がないかというのも考えて行なわねばならない。チェックする側のアンテナの鮮度や視野の広さ・想像力の高さが求められる所以でもある。