NHKの大河ドラマの「西郷どん」を観ているが、昨日(4月1日)の放送はドラマではなく、西郷を演じる鈴木亮平と島津斉彬役の渡辺謙が、役作りや演じるうえでのエピソードを語りあって、面白かった。
渡辺謙もかつて大河ドラマで主役を抜擢され1年間苦労したことが、役者をするうえで肥しになったという。今、先輩役者として、当時の自分と同じような年齢である鈴木亮平に対して、厳しく卒直に演技をぶつけて、また、鈴木亮平もそれに応えている様子は見ていてすがすがしいものでした。
実際の西郷や島津斉彬が、実際どのような表情をした人物であったかは知るゆえもありませんが、歴史のなかの足跡が見る側の共通認識にあって、映画やドラマのなかで「さもありなん」と思わせ、刺激されるのは、独特の感動です。それを演じる俳優の「努力」「工夫」「熱意」が加わっていることを改めて感じました。
それにしても渡辺謙の仕事に賭けるほとばしるような情熱が、きっと、周囲の役者やスタッフを巻き込んでいいドラマとなっているのでしょう。