時代にさらされる

先日、親類の年忌があり京都の宮津市にいく。
宮津のお寺院での法要のあとお斎があり住職とおなじ席となる。

住職からお話をうかがうと、昔は寺院が宗門人別帳を作成し人口統計、租税など資料整理を行い、藩からの役人が駐在していたなど行政の一端を担っていた、また過去帳というのも現在帳に対するもので資料としては底通していたのではないかと。

また、その寺院では今檀家が230軒ほどあるが、年々不在檀家がふえ約100軒近いという。
宮津も人口減少がとまらず、今は2万人を切っているらしい。京都、大阪、東京といった都市に流出しているという。
京都・大阪あたりなら宮津から離れた不在檀家のお葬式であっても出向いていくらしい。お寺としての基本のお勤めということもあるが、檀家(お墓)を維持するという命題があるのだろう。

寺院もまた時代にさらされている。

投稿者:春田 健2017年11月20日