今週も税務調査の立会の仕事があった。
その会社は、私が関与して7~8年ぐらいだろうか、近年急速に業績がよくなり、決算の都度、社長から「今年は税務署さん来ますよね」と問われていた。
今回の調査は、社長によると25年ぶりの税務調査らしく、事前に何度か問題点の洗いだしを行い調査に臨む。
調査の焦点は予測された何点かに絞られていく。調査官の一人が海外取引を長年担当してきた人でもあり、海外子会社とのある取引について執拗に修正を求めてくる。
社長には、会社の処理の根拠を主張してもらい、一歩も譲らない姿勢を貫いて頂く。私もまた、取引の経済的合理性のあることを説明し修正には応じません、と。
結局のところ、「わかりました、その代わりというわけでは無いが、在庫の評価損について修正をしてほしい」との話になっていく。これについては一部処理ミスもあったので、会社と相談のうえ応じることにした。
理屈には理屈で、取引には取引で、というわけでもないが、一件落着となった。
だいたいの話が終わったあたりで、調査官から「国税局全体の重点項目でもあり海外取引でとりたかった(否認をしたかった)のですが・・」と。海外取引要注意ですね。