お見舞い

昨日、M氏のお見舞いにいく。
M氏は現在「はるか」が顧問をしている法人の元専務理事をされていたが、昨年脳梗塞をわずらい、療養生活を余儀なくされている。同法人はもともと公益法人であったが、公益法人の制度改革がおこなわれるなか、専務理事の役職にあって、当事者として議論をリードされた。また同法人自体の存立にかかわる問題も同時に重なり、相当な心労もおありだったろう。

よく事務所にも相談に来られた。夜討ち朝駆けというが、私が朝はやく事務所にでていることを知ると、朝8時まえに事務所に来られ、9時まで打合せなどをして、出社されることが何度もあった。
あるときに、自身の体調の不良について洩らされそう長く役職も務められないので、後任をご自身の出身母体に相談していると言われたことがあった。

そのいうなかで2年半ほど前に同法人を退職された。退職された経緯についてはご本人には不本意なものであり、M氏の心中を察すると私にもなんとも重たい思いをもたらしていた。また、退職後にお会いする機会があったとき、ご本人自身にやり残した思いもあってか、いつも同法人の行く末を心配した話題となるのでした。

M氏が入院していることを聞いたのは昨年の夏ぐらいでしょうか。
病状は相当重く、深刻なものであると聞き、しばらくした11月にお見舞いに訪れた。
ちょうど、奥様やご子息などがおられ、呼吸が苦しいなか、「ありがとございます。いまごろちょうど理事会ではないですか、協会(同法人のこと)はうまく運営できていますか?」と聞かれたことに驚いた。

そして、昨日再度お見舞いに訪れる。
ベットによると眼を見開いていらした。誰だかわかりますか?と問うと、だどたどしく「はるたせんせい」と応えてくれた。そして、「きょうかいは(うまく)うんえいできていますか?」と問われる。
細くなった腕をさすり手を握ると、しっかりと握り返していただきました。

2017年7月3日