会津若松の飯盛山を訪れたおり、不思議な仏堂と出会う。
サザエ堂といい、堂内は螺旋構造の回廊となっており、スロープで登り頂上をこえると、今度は下りのスロープになって出口に至る。
登りと下りのスロープは交差することはなく、2重の螺旋のスロープがさほど大きくもない1つの建物に配置されている。
順路に沿って三十三観音や百観音などが配置され堂内を進むだけで巡礼が叶うようになっているという。
仏教の礼法である右繞三匝(うにょうさんぞう)に基づいて、右回りに三回匝る(めぐる)ことで参拝できるようになっていることから、本来は三匝堂(さんそうどう)というが、螺旋構造や外観がサザエに似ていることから通称で「栄螺堂」、「サザエ堂」などと呼ばれる。それにしてもうまく考えられたものです。