とかくむつかしい

「敵の敵は味方」とはよく知られたテーゼですが、今まで自分にとって味方だと思っていた人が、中立な立場となった場合、人はその人を敵とおもうのでしょうか。自分に(だけ)味方しない人は敵だと。
 職業的に中立な裁判官であるとか当初から中立の立場であれば問題はないのでしょうが、例えば私が、実際その人に「味方」として様々な助言をしてきて信頼関係も結べていた立場であったのに、ある局面において「中立」にならざる得ないとき、背信と思われてしまう。
 あるいはA社とB社があって友好的な関係であった。私が両方の助言をしていたが、A社B社が敵対したときに、どうするか?
 
 職業倫理の問題が一番ではあるのですが、そのほかにも様々な要素、なかでも「人としてどうするか」が問われているような気もします。

2017年1月30日