日経新聞2013.12.4の私の履歴書を読んでいると、フィリップ・コトラーの博士号取得の時の話が紹介されている。
MIT大で博士号の修了する際の審査員会(面接)があり、委員はノーベル経済学賞を受賞したサミュエルソンやソローといったそうそうたる顔ぶれである。そのサミュエルソンから、「マルクスの労働価値説についてどう思うか」と聞かれ自己の見解をのべ、控室で待っていると、サミュエルソンが来て「おめでとう、合格だ」と祝いの言葉をかけてくれた。尊敬しているサミュエルソンから言われて本当にうれしかったと。
そのサミュエルソンの逸話として、サミュエルソンがハーバード大で博士号を取得した際の話が紹介されている。その時の審査委員会はやはりシュンペターなどの高名な経済学者であったが、面接が終わったあと、彼ら(審査委員)は顔を見合わせて「自分たちは彼から合格点をもらえたのだろうか」と言ったそうである。
いやはや、すごい人がいるもんです。