みたくない現実

2017.1.9の日経新聞の「どうする2025年その先」という記事を読むと、団塊の世代がすべて75歳を超えるのが2025年であり、一方40年をピークに65歳人口が減少に転じるらしい。したがって25年から40年までの15年間が日本の切所とある。この乗り越えるべき切所に対する長期展望が示されていないというのである。

これは、今に始まったことではなく、日米開戦のおりも同じであり、開戦すれば必ず負けるというシュミュレーションがあったのにかかわらず、見たくない現実に蓋をして開戦に突入したという。日本人が冷静で現実的な判断ができないということだ。

しかし、このことは、われわれ一人一人の生活や仕事のなかでもままあることだ。見たくない現実に、かたくなに眼をそらして見ないですまし今日を過ごしてしまう。それは心の戦いともいえる。

2017年1月16日