連休の日曜日(22日)、京都国立博物館に俵屋宗達の風神雷神図屏風を観に行く。明日までが期日ということで、大勢の人が訪れ40分待ちで入場である。
金箔の屏風に風神(右)・雷神(左)があしらわれ、躍動感のある絵図となっている。雲に乗って、風袋を両手でもち暴風をもたらす風神、太鼓を叩いて稲妻を起こす雷神の姿は、「神」というより鬼の様相であるが、ユーモラスな感じもして、楽しめました。
たまたま、その日の日本経済新聞(私の履歴書)に洋画家の絹谷幸二が風神雷神を描いた自身の作品「蒼穹夢譚」について「人間の傲慢な行いを、満身の怒りを込めて天上から見下す風神雷神」と解説しています。昨今のテロ事件などを思いながらこの文章を読みますとうなずけます。
風神雷神が雲上でくつろいでいられるような世界になって欲しいものです。
博物館では、尾形光琳の作品も展示されていて、日本文化の一端にふれることができました。博物館を出たあとは、うららかな陽ざしのなかを、高瀬川沿いから錦市場を抜けて、二条まで歩きました。それにしても錦市場はいつもあんなに混雑しているのですかね、正月支度を控えた年末のような賑わいでした。