先日の新聞記事に触発され、お盆に映画「日本のいちばん長い日」を観に行きました。
ポツダム宣言受諾をめぐり、昭和天皇、鈴木貫太郎首相、阿南陸軍大臣らの動きと、最終の玉音放送を阻止しようとする陸軍将校たちの反乱と鎮圧の様子が描かれています。
歴史は現在の視点から振り返ってみれば、どういう判断が正しかったということを検証することができても、その渦中にいるときに何が正しいかを見極めるというのは難しいものです。
またこの映画では、阿南陸軍大臣がポツダム宣言受諾やむなしとする自分の主張と暴走しようとする組織の長であることのバランスに気を配る難しさも描かれています。阿南が赤穂浪士の際の大石内蔵助と2重写しのように感じました。「どうも貧乏くじひいちゃったなあ」といいながら職務を全うし、最後の責任のありかた(自決するのですが)は、見ていてつらいものがありました。
観おわったあと、なにか重たいものを飲み込んだような気分となりました。