イソガシイ

「いそがしい」とは言わないようにしている。言ったところで事態は何もかわらず、自身にエクスキューズしているだけのような気がするからである。
 でも、ここ1ケ月はけっこうイソガシイ日々を送っている。
 2月の半ばから確定申告の波がやってくる。2月の下旬は法人の12月決算の申告期限と重なりまずそれを乗り越えなければならない。
 今年はさらに、1月の終わりにお客様より、企業買収をするのでそのプランニング(シュミュレーション)の依頼があった。入札の結果、提案書の案通りのスキームで進むことになり、今度は相手会社の財務デューデリ(DD)の依頼となった。2月の後半より財務DDに取り掛かることになる。当初の目論見は事務所のスタッフを動員してと考えていたが、2月の決算申告で皆が手一杯の状態なので、結果的に全作業を一人で行うはめとなった。
 仲介する信託銀行より資料が届き、資料を読み込んでいく作業から、質問状の作成、相手会社の面談とヒヤリング、追加質問と買収スキームの一部変更の提案書の作成などなど。
 その間に、2月申告法人の申告書のチェック、確定申告の出来上がり分のチェック、また内容が複雑なのでスタッフにまかせず私自身が申告書を作成している確定申告作業(1月後半より断続的に行って)が完了して本人との確認。さらに、顧問先に新たに資本参加する相手会社(今回の資本参加で筆頭株主となる)より、財務DDを行いたい旨があり大手監査法人よりの往査がありその立会もこなす。
 その間にDDの内容を詰めていく。資料を論点ごとに再分類し分かりやすくして、報告書を作成していく。夜中に目覚め、自宅のPCで文案の作成・手直しをしたことも数度ある。同時スタートした弁護士事務所の法務DDがサクサク進むのを横で眺めながら、日曜日も含めてストレスのない早朝の数時間をこの仕事に充てるようにした。
 幸い仲介の信託銀行の対応が早く、リクエストした資料がすぐに届くので、頭(PC)のなかでの仮説が実数に置き換わり仕事ははかどる。彼らの事前の準備資料なしにはとても短時間での作業は無理でした。信託の担当者に聞くと、この2ケ月この仕事(ディール)に専従しています、と。
 先週末に追加資料の到着があり昨日最終報告書をまとめ終わったところです。まだ、クロージング取引のチェックなどフォローの仕事は残っていますが、とりあえず一段落です。

 昨年の今時分は、結構余裕があったのに(本投稿2014.3.7「確定申告終盤戦」)と思いつつ・・・、言うまでもありませんが仕事(ファーストオピニオン)の依頼があるのはありがたいし、うれしいことです。

投稿者:春田 健2015年3月10日