8月3日のことである。車で出かけており、帰宅時に自宅近くの坂道で前方から下り道を軽トラが蛇行しながらおりくる。車の進行をコントロールができておらず、直観的にヤバイと感じ、こちらは止まった。
しかし、相手はゆっくりとこちらに向かってくる。スローモーションのテープをみているような感じで正面からぶつかり、相手の車はくるりと一回転して、止まった。ぶつかる瞬間は「わー、ぶつかる」と、身をすくめたが、軽い衝撃はあったものの、エアーバックも開かずに、また身体にも異常はなかった。車はバンパーに傷と前方のライトが点滅しない。
降りて相手の運転手と話をする。「すいません、ギアがパカパカになって・・・おケガありませんか?」などから始まり、お互いの連絡先を交換したあと、警察に連絡し、事故届をその場で書き、相手の方も保険会社に連絡するなどする。そのあと私はいつも使う修理工場(ディラー)へ車をもっていった。翌朝には相手の保険会社から、「このたびは、大変ご迷惑をおかけして・・・。」 またこちらの保険会社の代理店からも、「事故に遭われたのでしょうか、おケガは大丈夫でしょうか?・・・」修理工場からは「先方の保険会社より連絡がありました。代車の手配と修理を開始いたします・・」との連絡がある。
この一連の流れをみていて、まるでルーチンのような(というかまさしくルーチンの)対応システムが機能している様子に感心をしたのである。個人的には偶発的に生じる事項であっても、社会的には日常的に発生する事象に対しては、実にうまく仕組みが作られているのだと。