私事で恐縮ですが(といっても書いている内容すべて私事ばかりで、いまさらですが・・)、休日の早朝とか夕刻に決まった散歩コースがある。自宅から高代寺というお寺まで往復で1時間30分ばかりかけて散歩をする。我が家では、私が散歩にいくことと高代寺にいくことが同義となっている。高代寺は高代寺山という山の頂上の下にあり、人のあまり訪れない真言宗の小さな寺院である。
住んでいる街の外周道路から北にはずれていく道をたどっていくと、車が1台なら通れる舗装された道が寺院までつづいている。自宅からはテクテクと歩いていく。途中、同じく散歩している人やハイカーに出会うこともあるが、多くの時間を1人で山のなかを歩く。
桜の季節や秋の紅葉の季節の他にも、鹿が目の前を横切っていったり、蛇が道の真ん中でとぐろを巻いていたり、時に「熊出没につき注意」の看板があったりもして、驚かされることもある。
散歩の途中は、つい思索にふけるといえばカッコいいのですが、別段高尚なことではなく、時々の仕事や家族のことなどに自然と思いが及ぶ。仕事のことで忘れてはならないことは、途中からでもメール(「自分へのメール」を参照)をしたりもする。
今の季節は、新緑と鳥のさえずる声、それと早朝の冷気がなんといっても気持ちよい。住居が不便な処には、それなりの楽しみもある。