植村直己

 このところ仕事が忙しく昨夜も結構へばって自宅にもどった。風呂に入って夕食を食べる始める時間にNHKのニュースが終わり普段は別のニュース番組に無意識にスイッチを切り替えるのであるが、なにげにそのまま見ていると「歴史秘話ヒストリア冒険家・植村直己北極圏犬ぞり横断に挑むエスキモー犬アンナと植村の友情物語」が始まり、思わず見入った。
 学生時代より植村直己が好きで著作物をよく読んでいた。女房と結婚前に初めて一緒に見た映画も西田敏行が主演した「植村直己物語」で、日高町の植村直己記念館も訪れたこともある。
 この番組でも紹介されていたし、彼の本の中でも繰り返しいわれているのが、植村を冒険に駆り立てたものが普通の社会人になれなれないという劣等感のようなものであったという。遠い昔、私も自分が「社会」というものに溶け込んでまっとうな生活を営めるのだろかと不安をもっていたので、彼の本を読んでずいぶん共鳴もし、励まされたものである。
 番組を見ながら、自然とこれまでの自分を反芻しているうちに、乾いたものが少しうるおったような(化粧水の宣伝文句のような)気持ちとなりました。
 今日からまた頑張ります。

投稿者:春田 健2014年4月17日