出し惜しみをするな

先日NHKのSWITCHインタビューという番組で、元厚労省事務次官村木厚子と作家の今野敏が対談をしており、印象に残った言葉である。
今野が創作時に、いいアイデアが浮かんだとして、目の前の作品にすべて使ってしまうというのである。アイデアの一部を次の作品に残しておこうとかしないで、今すべて出しきる。
次のときは次で、また必死に考えると、その時に新しいものが必ず生まれると言う。

そして、村木厚子さん、今野作品のファンであることも意外でしたが、いつも凛としていて、ほんとに素敵な方ですね。対談のなかで、日本の官僚の仕事は2~3年でポストが変わっていくが、ある時から点と点が線に繋がっていく、そして気がつくと大きな判子を持つ立場になった。とつとつとした口調ですが、きっとそうなんだろうなと思わせるような誠実な語り口が印象的でした。

お二人の話って、同じことを違う角度(立場)から述べているような気がしました。目の前の仕事に全力であたる、そうすることが必ず次につながっていく。

投稿者:春田 健2021年4月21日