2021年2月24日の新聞を読んでいると、旅行業者最大手のJTBが3月末日をもって資本金を1億円に減資するという。
コロナ禍で飲食店、旅行業者、ホテル旅館など、大幅な減収が生じている。JTBも2021.3期は1000億円程度の経常赤字になるという。
JTBは、資本金を1億円とすることで法人税法上の中小企業となり、外形標準課税の適用がなくなり、また、1億円超の法人に適用される繰越欠損金の当期所得への控除割合の制限をうけないなどのメリットを狙ったものと紹介されている。
JTB以外にも、カッパクリエイト、チムニー、スカイマークなどが資本金1億円に減資するらしい。
まあ、経済合理性を追求していくと、こうなりますよね。
(追記 2021.3.5)
2021.3.5の新聞で、パナソニックとソニーと有機EL事業の統合会社であるJOREDが資本金を約877億円から1億円に減資することになったと報じている。
新聞見出しは「中小扱いで税負担軽減」