来年、良い年でありますように

  •  先月になりますが顧問先のN氏の葬儀に参列した。もう30年前になりますが、N氏が会社を創業された際から税務顧問をしていて、今はご子息が社長を務められている。友人代表(N氏の紹介で私の知人でもある)の弔辞や喪主(ご子息)のあいさつを聞いていると、N氏の明るくて、正義感がつよく、真っ直ぐな人柄と、また社会奉仕活動に身を投じられていたことなどを思い出す。決算の折に、N氏ご自身が社長の際も、その後、子息に社長を譲られた後も、税金をたくさん払えるぐらいの会社でないといかん、それが会社の使命でもある、いつもそう言っておられた。癌となって、余命半年と宣告されたあとも普段と変わらずに暮らしていたとお聞きした。 今年もN氏の他にも顧問先の社長や確定申告の依頼をうけていた方の訃報に接する。
  •  話は代わりますが、朝日新聞の夕刊に女優の大竹しのぶがコラムを書いていて、12月11日分を読んでいると、衣装担当のスタッフのおじさんがコロナのなか入院している妻の見舞いにも行けない状況下に、次のような一節を書いている。「誰だって年を取る。状況は変わってくる。・・・みんな寂しくても辛くても生きていかなくてはならない。・・」  なるほどと思いながら読む。今更ながらではあるが、人はいずれ亡くなる。年老いていくなかで、「寂しく、辛い」時もきっとあるだろう。それでもN氏のように、最後まで自分らしく生きていくことができればと思う。
  •  今年、事務所を退職して独立開業している古川、北村や、転職した斎藤などが事務所に顔をみせてくれた。彼らの生気にみちた様子をみて、励まされる思いもあった。

 一年のなかで色んなことが起こり、そして過ぎ去っていく。また、来年もおきる出来事はちがっても同様だろう。そのたびに、嬉しい思い、寂しさや悲しみ、また腹立たしくおもうこともきっとあるに違いない。私自身ができることは、もう少なくなっていくかもしれない。それでも、その時にできること、また私がしなければならにないことを淡々と精いっぱいやっていこう。

  •  一昨日(28日)が事務所の仕事納めであった。昨日は、家の片付けをして過ごす。夕刻から孫たちもやってきて、にぎやかな夕食であった。
  •  来年、どうか良い年でありますように。

 

 

投稿者:春田 健2020年12月30日