コロナウイルスによって世界全体が機能不全のようになっている。リーマンショックの際は「経済危機」ではあったが社会生活は従前のとおりであったし、東日本大震災の際もその痛ましさは想像を絶するものであったが、一瞬にして起こってしまったことであり、その後のケアーや復興がどうなっていくか、それが論点となっていった。
今回のコロナは、目に見えないウイルスが、自分の命だけでなく、自分が感染したことで周囲の家族や友人の命をも奪うという、そういう連鎖の恐怖がある。日常生活を身を縮めて暮らしていくというストレス、またいつまで続くかわからいという憂鬱感もある。経済活動が停滞して生活不安の生じる人も増加するだろう。
命が一番大事であるという当たり前の認識をもって、職場の環境整備や働く人の安全確保を第一にして、それでも我々は自分のやるべき仕事をやっていくしかない。
コロナウイルスを社会全体が共有したことを契機に、コロナ以後の社会がコロナ以前に比べて、命を大切することを認識しながら職場の在り方などに対して、より柔軟な社会となっていくことを信じています。