仕事をお断りすることがある。
最初から、箸にも棒にも掛からないようなものではなく、私にとって意義があり、おもしろそうな素材の仕事であっても、お断りする場合がある。まったく未練がないわけでもないが、そう結論づける。
断る理由は、報酬が合わないということよりも、メールなり、資料のやり取りのなかで、会計処理や申告業務を行うことの大切さや重要さ、そういう価値を「軽んじている」と感じられるような時がそうである。
その人にとっての本業、それはもちろん大切である。しかし、世の中はそれぞれの人にとっての本業を相互にシェアすることで成立しているのであり、会計に関する仕事は、我々には一番の仕事なのである。互いの仕事を、尊重できないのであれば、その者に対して全力で考えることも、知恵をしぼろうとも思えないだろう。