既存顧客逓減の法則

この商売をはじめた初期のころは、お客様が1件ふえるたびや確定申告時期に依頼があるたびに、お客様が座布団を積み重ねるように(笑点の大喜利コーナーのような…)増加していく一方のような幻想にかられた。
特に法人顧問をメインとしているので、一件増加すれば、しめしめと。

ところが実際に始めてみると、積みあがっていく一方のはずのお客様が毎年一定率減少していく。減少する理由は様々である。廃業、合併、他の税理士に依頼を変えるなど。まあ、笑点でも座布団とられちゃいますもんね。

事務所の運営面でいうと、毎年の経費は確実に増加するが、既存のお客様からの収入(単価)の増加は容易なことではないし、また、既存客も一定率逓減していく。これをカバーするのは、新規顧客の獲得以外にないのである。
新規顧客の獲得ができれば、また、人の採用の他経費も増加していく。これって、いわゆる自転車操業?

これを、脱する方策は一つしかない。我々の生産性を上げていくこと、もしくは付加価値の高いサービス提供への切り替えである。
まったく、今さらながら、どの業界においても同様の課題に直面しているのである。

投稿者:春田 健2019年7月10日