考えの自走

先日、新規のお客様のとろに訪問した折の話である。われわれが受任したのが申告期限ギリギリでもあった。
その会社は設立時より組織再編を短期間で繰り返しており、会社の経理担当者も着任されたばかりで以前の処理については関知していないし、前任の会計顧問の先生も半ば投げ出した様子で、前の経理担当者が残している資料だけがある。
一緒に行った、荒川と思わず顔を見合わせて、ちょっとマズイかも、そんな感じとなった。

新規のお客様や、まったく新しい仕事に接触するときなどで、なにから手をつけてよいかわからないときは、とりあえず思いついた点や事実関係を、頭のなかで考えるのではなく、ホワイトボードやパソコンにメモを時系列に並べたり、あるいは関係を図にして整理していく。

今回もメモや図を検討しているうちに、頂戴した資料などとの関連性が理解できあるいは新たな疑問が沸き、考えが自走し始める。そうなるとジグソーパズルのピースがはめこまれるように仕事が流れ出す。また、同時に仕事の楽しさも感じられたのである。

こうして内容の把握もでき申告期限に間に合うことができました。さらに今後の提案までさせていただき、大変喜んで(たぶん、ね)頂きました。

投稿者:春田 健2019年4月1日